暮らしの学校 - 講座詳細

やりたいことを我慢したり、やりたくないことをやらざるをえない時があります。しかし自由だと思った旅先も外国も、住むとなると不自由なところだったりします。『砂の女』の主人公の教師は旅先の集落から抜け出せなくなり、そこでは彼のプライドの元になっている先生という肩書きは何の威厳もありません。外国に移住した人たちも多くは日本での社会的地位が意味がなくなります。地元や日本ではサムバディだった人たちは憧れての地でノーバディになるショックを経験します。それでも、いやそれだからこそ、生きる喜びを見いだしていきます。どうしてそんなことが可能なのか、ゆっくりと一緒に見つけだしてみませんか。※『砂の女』は拠り所とした知性が砂の中の集落では何の役にも立たないショックにより変な自尊心から解放されるインテリ男の話。